経験者が語るサッカー 戦術

経験者

みなさんはサッカーを見るときどこに注目して見ているでしょうか。ボール、またはボールを持っている選手を見ている人がほとんどだと思います。しかし、サッカー経験者はボールが無いところでの駆け引き、パスを引き出す動き、おとりになる動きを見ます。戦術的な視点で試合を見ることで、違った面白さを感じることができます。ハイライトなどを見るとゴールシーンばかりまとめられていて、肝心の崩しのシーンがカットされているのです。

クロスからヘディングでのゴールというシーンでも、そこに至るまでの流れがあるのです。例えばボールをサイドに展開するとき、サイドに張ったミッドフィルダーを追い越すようにサイドバックがオーバーラップをします。その動きにつられた相手が一瞬目線を動かします。その隙を見てドリブルで相手を抜き去り、クロスを上げます。そのときには同時進行でゴール前の駆け引きが行われています。ゴール前に3人いたと仮定します。

一人はニアサイドに走りこみます。二人目はファーサイドに走りこみます。そして、3人目は少しタイミングを遅らせてゴール前に飛び込みます。そうすると、一人目と、二人目の動きに惑わされた相手DF陣のポジショニングにはズレが生じています。なので、3人目は比較的フリーな状態でシュートを打てるのです。

スタジアム

サッカー戦術 前評判

前評判

サッカーは、対戦する前にメディアやファンの間で勝敗予想が行われます。たいてい、その予想では強豪クラブやリーグ戦の上位にいるチームが勝つという前評判が多くなりますが、負けると予想されているチームも手をこまねいているわけではありません。選手のクオリティでは名門クラブに太刀打ちできないため、戦術によって前評判を覆そうとしているのです。

サッカーボール

弱小クラブが強豪クラブと対戦するときに採用する戦術がカウンターサッカーです。以前はカウンターというと大人数で自陣のゴール前を固め、ボールを奪ったら前線まで一気にロングボールを出して最短距離でゴールを狙うという方法でした。守備に人数を掛けるため強豪クラブといえども簡単にゴールを奪うことはできず、逆に弱小クラブは失点するリスクを減らしつつわずかな得点チャンスを狙うということができるのです。

また、最近では相手チームのゴールキーパーやディフェンダーが相手ゴールに近い位置でボールを持っているところにプレスを掛けてボールを奪い、短時間でゴールを目指すショートカウンターが流行しています。どちらもカウンターであることには変わりませんが、戦術によって弱小クラブでも強豪クラブに勝つことが可能なのです。

興行面でレベルアップしているサッカー

ドリブル

サッカーは世界中で愛されるスポーツで、多数の国にプロリーグがあり、トップリーグの下にいくつもカテゴリーのあるリーグもあるので、世界中には膨大な数のクラブチームが存在し、中には100年以上の伝統を誇るクラブもあります。

クラブチームを運営していく上で、安定した収入を得ることは必要不可欠ですが、サッカーの興行面における近年の進化は目を見張るものがあります。

以前はスタジアムへの入場料やユニフォームなどグッズの販売が主な収入源であり、広告効果を見込んだメインスポンサーの出資でやりくりしていた面が多く、今でもそれが収入の大きな割合を占めます。

サッカーボール

近年ではインターネットや衛星放送の発達により、スタジアムに来場できない世界中のファンに試合映像を届けることができるため、その放映権料が大きな収入源になっています。

また、世界中どこへでもチャーター機で行ける時代になったので、オフシーズンに世界各国を回り、現地のチームと対戦するというツアーを組むことで大きな収入が見込めるようになりました。

欧州のビッグクラブではこうした興行上の努力でより高い収益を得て、その資金を移籍市場に投入することにより中堅クラブ以下よりも優位に立ち、さらにクラブを強化して世界中で人気を集めるという好循環が成り立っています。